ユニバーサル・ミュージック・パブリッシング・グループは英国で最も影響力のあるソングライターであるユスフ/キャット・スティーヴンスとグローバルで出版契約を結びました。ソングライターの殿堂とロックの殿堂の両方で殿堂入りを果たした彼は、ポピュラー音楽で最も愛された不朽の名作を手がけています。「Father And Son」「Wild World」「The Wind」「Morning Has Broken」などのヒット曲をはじめ、彼のアルバムは世界中のファンの心を動かし、現在までに1億枚以上のレコード・セールスと20億回以上のストリーミングを記録しています。
UMPGの会長兼CEOであるジョディ・ガーソンは次のように述べています。「私個人にとって『Tea For The Tillerman』と『Teaser And The Firecat』は時を超えて記憶に留まるアルバムです。どちらのアルバムの曲も、私たちに深い感情を与えてくれるという、素晴らしい音楽が果たす役割を担っています。ユスフとヨリヨス、そしてグローバルチームと協力し、この素晴らしい曲たちを新しい世代に紹介できることを光栄に思います。」ユスフの子息でマネージャーのヨリヨス・アダモスは次のように付け加えました。「クリス・ブラックウェルのアイランド・レコード時代以来、出版と原盤のカタログが一つ屋根の下一緒になるのははじめてです。ジョディとマイクとチームを組むことに本当に興奮しました。私たちはダイナミックなビジョンを共有しており、全員がユスフの音楽と時代を超えた平和のメッセージをサポートすることに全力で取り組んでいます。
1960年代の洗練されたティーン・アイドルから、長髪の平和を愛する吟遊詩人、そして1970年代の最もアイコニックなソングライターの一人に成長したキャットは、「I Love My Dog」「Matthew & Son」「Here Comes My Baby」で初期の成功を収め、すぐに独創的なアルバム『Teaser And Firecat』『Tea For The Tillerman』で生々しくオーガニックなスタイルへと開花することになります。後者は伝説的なアイランド・レコードの創設者クリス・ブラックウェルに「これまでにリリースされた最高のLP」と評されました。その後も1977年にヒットした「(Remember The Days Of The) Old Schoolyard」や奇抜ながらも素晴らしい「Was Dog A Doughnut?」を収録したエレクトロのLP『Izitso』など、ジャズやファンクの影響を受け音楽の裾野を拡大し続けます。
また彼の音楽は映画にも多くの映画でも使用されており、ハル・アシュビーの名作『Harold And Maude』、『Guardians Of The Galaxy Vol.2』のエンディング・シーン、最近では複数のオスカーにノミネートされた『The Holdovers』で「The Wind」を聴くことができます。彼の持続的な影響力は、2023年のグラストンベリー・フェスのレジェンド・スロットのパフォーマンスで10万人以上の聴衆の前でプレイし絶賛されたことでも明らかになりました。音楽ビジネスのメインストリームから離れ、教育と慈善活動を通じた奉仕活動に専念することになったユスフは人道救援の分野での活動が国際的に認められることになります。2003年に音楽活動に戻ってきてからも生涯に渡る平和のメッセージを広めるために活動をし続けています。